自分だけが見える・・・
投稿者:しゃれ (1)
私は現在60歳。それが見えだしたのは30代初めのことでした。
そのころ私は青果卸業をしていて、トラックに市場で競り落とした野菜や果物を積み、スーパーや個人商店に配達をしていました。
そして農協のスーパーで働く50代の女性のことを知りました。その方は青果担当ではなく主にレジ中心の仕事をしていて、離婚歴があり一人暮らしをしている人でした。あるスナックで偶然この女性と出会いました。その恰好は何と真っ赤なミニスカート!そこから伸びる脚はあまり綺麗と言えるものではなかったので「似合わんよ!」とたしなめると、「男が引っ掛かるとよ!」と返されました。
そしてある日のお昼に、その方が普通に道を歩いていた時に「それ」を見てしまいました。何とその女性のあごが顔からずれているのです。そんな馬鹿なと思い、見返しますがやはりあごがずれていました。そして次の日にその女性と会うと、顔は元通りで普通でした。これはいったい何なんだろうと思ったのですが、すぐに忘れてしまいました。
そしてそれから数年、同じような出来事がありました。やはりスーパーの店員さんです。顔じゅうに水玉模様のような痣があるのが見えました。そして次に会ったときには普通の顔に戻っていました。あとでその店員さんが不倫でもめていることを知りました。
そしてある日、友人の顔が顔が真っ黒に見えたり、知人の方の目がモザイクになってしまったりしたのを見ました。
なぜ自分だけに見えるのかがわかりません。これからも見えるということが怖いです。
怖いですね。自分だけってのが怖いです。