謎の道
投稿者:ユフィー (1)
これは、私自身の体験に基づいた話です。
中学生のとき、私は運動部に入っており、ハードな練習を行う日々でした。当時の私は体力づくりのために毎日夕方にランニングをするようにしていました。
毎日同じコースを走っていたのですが、ある日体調のせいか体がきつくなり、ショートカットのためにいつもと別のルートを走りました。そのルートというのが神社の中を通り抜けるというものでした。特別信心深いわけでもないですが、なんとなく罰当たりな気がしてそのルートを走るのは避けていたのです。しかし、体力が持たないし早く家に帰りたいということもありその道を選んでしまいました。
普段ならなんてことない神社ですが、その時は様子が違いました。明らかに道がおかしいのです。走っても走ってもいつもの出口に出ない。ついに走るのを辞めて、周囲を見回しました。真っ暗闇しかそこにはなく、そこがどこかもわからなくなってしまいました。どうしよう、変な道にでも迷い込んでしまったのだろうか、などと焦りながら持っていた携帯に目をやると、既に1時間近く経っていることに気付きました。母に電話をかけて、神社の中で迷ってしまったことを伝えようとしたのですが、母は電話に出ません。ここから出る唯一の手段も途絶え、どうしたらよいのかわからなくなり、倒れこんでしまいました。
気が付くと私は家にいました。いつもより明らかに時間がかかっていることと、母にかけた電話の履歴から様子がおかしいとわかり、私を探しに来てくれたようでした。母にどこに私がいたか尋ねましたが、母ははぐらかして何も答えてくれませんでした。今でもあの体験が何だったのか、私がどこにいたのかわかりません。今でもその神社は存在し、近くを通るたびに思い出します。
狐に遊ばれたのでは?
お母様は神社に纏わる何かをご存知なのかも知れませんね
闇深ですね。