会ったことのない人の想い
投稿者:ろくろ (2)
数年前に母の実家の片付けを手伝うために帰省をした時の話です。
私は母子家庭で育ち、祖父母や叔父も亡くなり実家で暮らしているのは母1人になっていました。当時は、立て続けに家族が亡くなり母は表には出しませんがなんとなく元気がないことには気が付いていました。
そんな母を内心気にしつつ、久しぶりに実家に帰り家に入った途端、真っ暗な家の中が急に怖い、と感じました。今まではそんなことを感じたことがなかったので、その違和感と本当に恐ろしいわけじゃないけど何か胸騒ぎがするような感覚がどうしても気になりました。
母に、「この家に何かいるって感じたことない?」と聞くと「感じたことないよ?」と返されましたが、どうしても不安になり「もし出来るなら一度この家を見てもらった方がいい気がする」と伝えました。
母の知人に、霊感のある人がいることを知っていたのです。その人に見てもらえたら…との思いで伝え、母は機会があれば、と言ってくれました。
そして、帰省から戻り数日後に母から電話がかかってきました。電話を取ると母が泣いており、何事かと思いその理由を聞きました。
「○○(私)がこの間、家が怖いと言っていたでしょう?霊感のある知人と会う機会があったから、そのことを話して家に来てもらったのよ。そしたら、リビングと寝室の間の柱のところに、ひいおじいちゃんがいるって…ずっと私(母)のことを心配してそこで見守っているって…」と。
その話を聞いて涙が溢れました。そのひいおじいちゃんに私は会ったことがないけれど、母のことを子供の頃から誰よりも可愛がってくれていた母も大好きな人だったことを聞かされていたから。
母より少し霊感のある私を通して、その想いを伝えたかったんじゃないか、とその知人には言われたそうです。
気付いてあげられてよかった、そして母を心配し、見守ってくれている最愛の家族が母のそばにいることを本当に嬉しく思いました。
次に帰省したときには、以前感じた不安や怖さは全く感じませんでした。
これからも母のことを見守って欲しい、と心から感謝した、とても嬉しい不思議な出来事でした。
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