中国での不思議な体験
投稿者:北 (1)
私が若かりし頃、中国に居た頃に体験した不思議な話です。
まだ工場が立ち上がっていなくて、吸収先の会社で合弁後の
業務について採用活動やOJTに追われてた頃でした。
そこは、第二次世界大戦時に日本と中国軍が激しく戦い合い、沢山の
血が流れたようです。
なので、レストランや居酒屋に入っても決して日本人としてばれないようにと
上司からも言われていました。
しかしながら、背に腹は替えられず、行きつけの定食屋を自分で見つけ、そこに毎日のようにお世話になっていました。
そこは、中国の家庭料理を主に出してくれたのですが、私が日本人というを分かっていたらしく、時折肉じゃがやかぼちゃの煮物を出してくれるとても親切な定食屋でした。
そこには10歳くらいの男の子がいて、いつも私の隣に座って学校の宿題をしていたので、たどたどしい中国語で算数を教えたりしていました。
1年くらいたった頃でしょうか。
この近辺でテロらしきものが多発するというので注意勧告が出されました。
私が立ち入っていた定食屋のある町も入る事ができなくなったのです。
今度は、男の子が私のアパートに来てくれました。
なので、日本のお菓子をごちそうすることにしました。
注意勧告が解けた頃、いつもの定食屋にいくと、建物が火事の後のようになっていました。
跡から聞いた話によると、注意勧告が出る少し前にテロにあい、その定食屋の家族が殺されたということでした。
あの男の子が尋ねてきた頃と時期が、どうもおかしいのです。
隣の店に尋ねると、一家は牛刀で切り刻まれた挙げ句に家に火が放たれたということでした。
あの少年は、最後に私に会いに来て、何かを伝えたかったのでしょうか?
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