叔父さんの香水
投稿者:すけぴよ (4)
このお話は、知り合いの方が経験されたお話です。
お父さんの兄弟で、お父さんからすればお兄さん、自分からすれば叔父にあたる方が病気で闘病の末、亡くなられたと連絡がありました。
急いで行きたい気持ちがあったのですが、当時知り合いの方はお店を経営されていて忙しく、叔父の家に着いたのは夜の10時あたりだったそうです。
夜遅くにごめんなさいと叔母さんに挨拶すると、主人も会いたかったはずやと早く会ったってと部屋に通され、亡くなっている叔父さんと対面することができました。
お通夜 葬式とたんたんと進み叔父家族 親戚みんなで火葬場で最後の挨拶を済ませ、叔父の家で叔父の思い出の話し笑ったり泣いたりといい時間を過ごせました。
そろそろお開きの流れになりポツポツと帰り始めたので、じゃあ俺も帰るわと立ち上がると耳鳴りがするのでクラッとしてしまい叔母に大丈夫か?危ないから今日は、泊まっていき!と進められ、明日仕事休みやしと泊まることにしました。
叔母さんが布団引いといたからと疲れてるやろから早く寝なさいねと一番疲れて悲しんでいる叔母さんに迷惑かけて悪いなと思いつつも布団に入り眠りにつきました。
パッと目が覚め時計を見ると夜中の2時34分でした。
さっきまでぐっすりと寝たせいか寝付けないでいると耳鳴りがするのです。
うん?と思った瞬間仰向け状態で金縛りにあいました。目は、動かせますが声は、でない状態でパニックなっていました。するとギーギーと襖があく音がしたので目だけそちらにやると自分と目が合う高さで誰かが見ているのです。
目を閉じうお~と心の中で叫びますが体は、動きません。
ギーギーと襖があく音がします。ドン!と最後は、勢いよく開ける音がしたました。
こちら這いずりながら近いてくる音がしますが怖くて目が開けれませんでした。
ふと風がふき香水の香りがするのです、どっかで嗅いだことがある匂いだなと一瞬冷静になりましたが今そんな状態じゃない!と心のなかでアワアワしていると自分の額を優しく触るのです。そしてなぜか、自分の目からツーと涙がつたうのです。
自分でも分かりませんでしたが懐かしい気持ちになりいつのまにか気を失ったように寝ていました。
なんだったのだろうと恐怖と不思議な気持ちでも、最後の懐かしい気持ちでした。叔母さんおはようと挨拶をし、よう寝れたか?と聞かれましたがうん!とだけ伝えました。
叔母さんに朝ご飯食べていきと遠慮なく食べていると、叔母さんがあんた香水とかつけるんか?知り合いの方ががなんで?と聞くと叔父さんのお気に入りの香水が残っていると。捨てるのももったいないし、私は、香水つけないからとあんたがいるならカタミとしてもらってくれないかというのです。
それなら叔父さんのカタミとして持ってと伝え朝ご飯を食べていました。
ほなら忘れんうちにと叔母さんがその香水をもってきてくれたので嗅いでみると昨日夜中に香りしたあの香りなのです。
あれは、叔父さんだったのか!という解決した気持ちともっと普通に会いにきてくれよという少し怒りを覚えながら、叔母さんに感謝を伝え最後に叔父さんに手を合わせありがとうと感謝を伝えたそうです。
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