「森から出よう」と友達に言おうとして、振り返った。
友達が倒れてた。
顔色は真っ白だし、白目を剥いていて指先が冷たい。
大人を呼ぼうにも、ここは森の中でもよく知らない場所だ。
叫んでも虚しく声が響くだけ。友達はどんどん冷たくなる。
涙目で山を降りようとした、その時。
「おーい」
「倒れるぞー」
体の力がふっと抜けていく。
最後に感じたのは、地面にぶつけた頭の激痛だった。
そしてなぜか、あの粉々の変な石が脳裏によぎった。
壊してはいけないモノを、友達は壊してしまったのかもしれない。
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