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ヒトコワ

ゆきんこさんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

美人の先輩の家
短編 2026/02/04 09:42 230view

当時俺が通っていた大学の文学部に有名な美人のM先輩ってのがいた。

芸能活動なんかはしてないらしいんだけど。
顔がきれいなのはもちろんのこと、今の韓国アイドルみたいなすらりとした手足に小さい顔、シンプルな服しかきてないんだけれど。
そのスタイルの良さがさらに際立ってて、近くに先輩がいるとみんなが視線で追うくらい存在感のある人だった。

学内を歩いてると、明らかにその人だけほかの人と全然違うし、目を引くから俺も話したことは1度もないけれど、学内で見かけたことは何回かあったけど。
すげー美人だわと思う人だった。
同じ大学に通ってはいるものの、俺とは全く違う大学生活を過ごしているそれがM先輩だった。

ある日大学の周辺で友達何人かと飲み会をした駅まで向かう道すがら、一人がこっちこっちと最短ルートからそれる細い道に入りだして、俺たちはわけもわからずその後ろをついていくと。

友達が3階建ての鉄筋コンクリート造りのアパートの前に立ち止まり見上げてこういった。

「このアパートの3階の角部屋にM先輩が住んでるらしい」
紺色のカーテンがひかれた部屋からはわずかに光がカーテンの隙間から漏れていた。
「M先輩って、あの文学部の?」
「そうそう。なんかこの前サークルの先輩と飲んだ時に教えてもらった」
「一人暮らししてるんだ」
「なんかもっと豪華なところに住んでると思ったけど、案外普通のところに住んでるんだな」
なんてことをワイワイ友達数人と話しながら駅に向かった。

そんなやり取りを忘れて1年くらいたったとき、友達と今度は大学から2駅くらい離れた場所で飲んでたら、今度は別の友達が駅とは反対方向に歩き出して、なんだよ~なんてついていくと住宅地に入っていって、現れたのは1件のアパートだった。
「〇〇から聞いたんだけど、M先輩今はここに引っ越したらしい」

「何言ってんだよ」
なんていいつつ、指さした先には以前も見たことがある紺色のカーテンが下がっていた。

俺たちにM先輩との接点はない。
M先輩は前のところから引っ越したってことだったけれど、その引っ越した家をM先輩は認識もしてないだろう俺たちが知った。

M先輩は目を引く美人さんだけど、いったい何人の男がM先輩の家をしってるんだろう。
引っ越したということは、もしかしたら前のアパートで何かあったのかもしれないけれど。

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