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風根土さんによるにまつわる怖い話の投稿です

神様?翁面の異世界
短編 2024/04/29 00:30 797view

体験談なので淡々と書きます。
去年の夏の蒸し暑い夜。
その頃は仕事が多忙で家に帰ったら、妻が作った晩御飯を食べて風呂に入りすぐに寝るといった毎日を繰り返していました。

7月の中旬頃、私はすごく疲れていたのに関わらず中々眠れないでいました。ぼんやりと夢か現実か曖昧な感覚が数十分続きました。しばらく経つと夢がはっきりとしきて辺りの様子が鮮明に映されてきました。

私と妻は濃い霧の中を歩いていました。周りの景色は日本昔話に出てくるような田園や畑、山々が連なっていました。

曇天の中、夫婦で無言のまま舗装もされていない土の道を歩いて行くと、小さな祠?の様な家屋がありました。私たち夫婦は導かれるかのようにその祠のような家屋に入って行きました。その家屋に入った瞬間、なんとも言えない懐かしさと安堵感がこみ上げて来ました。部屋の真ん中には翁面のような顔をした小さいお爺さんがいました。
翁面のお爺さんは身長は150cmちょっとぐらいで裸でした。そして体に不釣り合いな局部を持っていました。

今思い返す不気味にしか思えませんが、その時は何も思いませんでした。翁のお爺さんは何か私達に言ってきましたが、日本語ではない滅茶苦茶な言語でした。なぜか服を着ている事が失礼だと思いその場で服を脱ぎました。その後も何言っていたが理解できませんでした。しかし、妻は理解できたのか翁のお爺さんと奥の部屋へ襖を開けて一緒に入って行きました。

しばらく経っても戻って来ないので襖を開けると、翁のお爺さんと妻が繋がっていました。

その時、翁のお爺さんはものすごい剣幕で何かを言っていました。表情は変わらずあの翁面の様な満面の笑みだったため非常に怖かったです。気圧された私達はその場で土下座をしました。そのあとは何事も無かった様に私の目の前で妻と行為を続けていました。その時の記憶は少し薄くなってしまったが、何故か感謝の気持ちがあったと思います。

次の日だったと思います。翁のお爺さんから植物の種を渡されました。自然とこの種を育てなきゃいけないと思いました。それから来る日も来る日も土を耕し、種を蒔き、水を汲んで来て畑に撒くという日々が続きました。その間、妻は翁のお爺さんあの襖の部屋にいました。外からでも聞こえる程でした。夜寝る時も妻は翁のお爺さんと襖の部屋で寝ていました。襖の部屋からは生々しい音と妻の喘ぎ声が毎晩聞こえていました。それなのに私は性欲も無く頭の中は幸福感しかありませんでした。その時は思考が外から決められている感じでした。

山に木の実を拾いに行く日もありました。歩ける範囲の広さでしか活動してませんでしたが、私達以外の人間にも動物にも会いませんでした。自然豊かなだけでこの世界とほとんど似ていましたが、ひとつ違うのは夜空に大きな花がありました。月の何倍もの大きさの薄ピンクの花が夜空に綺麗に咲いていました。
数カ月そのような日々を過ごしました。この世界よりもはっきりとした春夏秋冬があったのが印象的でした。翁のお爺さんから貰った種も大きな植物へと育っていました。
その頃には妻のお腹が大きくなっていました。それでも妻は翁面のお爺さん口で慰めていました。

少し暑くなり始めた頃、妻が出産しました。翁面のお爺さんは穏やかな口調で何か言っていた。それを聞き私達はここ去らなくてはと思い、生まれたての赤ん坊を抱き、家屋を背にして歩き出しました。そこで記憶がとぎれました。

気が付くと朝で自宅のベッドの上でした。隣には妻がおり、当然だが服も着ています。
あの数カ月、翁のお爺さんと過ごした世界は夢だったのか。夢にしては現実感というかどこか得体の知れない違和感があるものでした。今、あの世界で起こった事を思い返すと非常に怖いです。私は翁のお爺さんに洗脳?され最愛の妻が奪われていましたから。

妻が起きた後に夢を見たか聞いてみました。妻は別に見てないと言っていましたが本当の事はわかりません。その後の夫婦生活にもこれといった変化はありません。強いて言えば前より少し子供が欲しいと妻が言い始めたぐらいです。あの翁のお爺さんがいったいなんだったのか全く分かりません。もしかしたら神様だったのかもしれません。
私にとっては怖い、非常に不思議な体験でした。

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コメント(1)
  • 怪談じゃなくてNTRの話だった

    2024/04/30/16:47

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