父溺愛の猫様
投稿者:キャット (1)
私が昔飼っていた猫の話です。私は祖父、祖母、父、母、私の5人家族でした。番犬にもなる少しだけ凶暴な中型犬も一緒に飼っていましたが、飼い始めて8年を過ぎた頃、猫は突然いなくなったまま帰って来なくなりました。丸々と大きく近所でもボス的存在でした。これといった病気もなかったしお腹が空いたら帰ってくるだろうと特に探すこともなかったのですが、結局帰ってくることはなく数ヶ月後新しい猫を飼うことになりました。
真っ白で長毛のとてもキレイな猫でした。3歳を超えた頃に突然死してしまったのです。急いで病院へ連れて行きましたが原因は特定できませんでした。
悲しみに暮れている頃、学校帰りに生まれたばかりの黒猫を拾い家に連れて帰りました。5ヶ月を過ぎた頃、開いていた玄関から前の道路に飛び出し車に轢かれて亡くなってしまったのです。
「猫が生まれたから飼って欲しい」と言われたのはそれからさらに数ヶ月後でした。その猫も以前飼っていた真っ白の猫によく似て、みんなに愛されて育っていたのに2歳の時腎臓の病気で亡くなってしまいました。
もうこれ以上悲しむのは嫌なので猫を飼うのはやめようと家族で話していた時父が、「実は・・」と昔の話を話し始めました。
父が若い時18歳になるとても仲良しの猫を飼っていたそうです。父の妹にあたる叔母が嫁入りの時、忙しく動き回る父の回りをウロウロしていた飼い猫に思わず、「今忙しいからどっか行っとけ!」と言ったのを最後に姿を見せなくなってしまったそうです。
「きっとその猫の念が家に憑いているのかもな・・」と悲しそうに言いました。
それから猫を飼うことはやめました。
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