子どもの目線
投稿者:nekoneko (1)
短編
2022/09/01
17:58
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私はある保育所で保育士として働いていました。その園は、以前お墓があったこともあると噂では聞いていました。霊感が全くない私は、「ふーん」程度にしか思っていませんでした。
0歳児クラスを受け持っていた私。ある日、子どもたちがぐずついて不機嫌でした。それも一人、二人ではなく、複数人の子どもたち、みんな揃いも揃ってごきげんナナメ。お昼寝の時間になってもぐずって、泣いて、大騒ぎ。「なんで今日はこんなに機嫌が悪いんだろう?」と不思議に思っていると、ある女の子の目線が天井を…。しばらくの間、何もない天井を見つめ、何もいないはずなのに目線で追い続ける。しまいには微笑み、手を振り返す仕草をしていました。背筋が凍るような不思議な体験でした。
「まさか」と半信半疑だったのですが、その日の他のクラスの先生と雑談していると、同じようなことが起こったと教えてくれました。2歳児のクラスの男の子は「今日は上(天井)に小さいおじさんがいたよ。」と話していたそうです。また、ある3歳児のクラスの女の子は、「先生、あのポワーッとした可愛いの何?」と何もないはずの壁を指差したそうです。これが同じ日に起こったことに私たちはびっくりしてしましました。
いまだになんだったのか大人は分かりません。きっと子どもには「見えて」いたのでしょう。まさに不思議な体験でした!
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