テレビの中の自分
投稿者:から傘 (1)
これは、暑さも和らいできた初秋頃の体験です。
夢のマイホームを購入してから半年ほどが経ち、家族(私、妻、愛犬3匹)で遊んでいました。
いつもだったら愛犬がリビングで追いかけっこをしながらケンカしたり、賑やかなのですが、その日は3匹とも静かでした。
今思えば、何かを警戒しているような雰囲気でした・・・
その日は久しぶりの雨でしたが、夕方には雨もあがりましました。
前日より少し気温が高く、雨上がりということもあり湿度が高い夜となりました。
湿度のせいもあり、なかなか寝つけませんでした。
私の寝室はベッドの前にテレビがあるのですが、テレビを見ながらゴロゴロしていました。
妻と愛犬は、隣の部屋で寝ているようでした。
私も徐々に眠くなってきたので、テレビを消して就寝しました。
「ウ゛ーー・・・ワン!ワン!!」
突然、愛犬が今まで聞いたことのない鳴き声で吠え出しました。
私は驚いて飛び起きました。
・・・飛び起きたのですが、なぜか私の目の前にベッドで寝ている私がいました。
一瞬だけ戸惑いましたが、なんとなく『私は今、テレビの中にいる』と直感的に理解しました。
テレビの中の私は、寝ている私に叫びましたが声は届いていません。
叫び疲れたとき、寝ている私が目を覚ましテレビの中の私と目が合いました。
「助けて・・」
寝ている私の声がハッキリと聞こえました。
次の瞬間
寝ている私の上に長髪の女性が馬乗りになっていました。
私は女性と目が合いました。
目が合った瞬間にテレビは消え、寝ている私に戻りました。
が、目を開けると先程の女性が馬乗りになったまま。
しかも女性の背後には複数の男性もいました。
我先に!と寝ている私の身体に侵入しようとしています。
得体の知れないものが私の身体に複数入ってきた感覚に襲われた瞬間、私は目覚めました。
湿度の高い寝苦しい夜でしたが、異常なまでの汗と寒気と吐き気に襲われました。
翌日、私は高熱で寝込んでいました。
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