小さな異変の重なり
投稿者:エチュード (2)
短編
2022/04/30
02:02
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本当に最近経験したことです。
ある日の夕方、私は夕食にと子供達に冷凍のフライドポテトを天ぷら鍋で揚げていました。ほんの数分油から目を離しテレビに夢中に。ふと鍋の方を見ると、火が出ていました。幸い大きな騒動にはならず安心していました。
そんな後に姉からの電話があり、入院していた父のことを聞かれました。その時は普通にしていましたが、のちに姉が言うには何か心がざわめいていて私に連絡したとの事でした。
そしてその日の夜中、父親の容態が急変したとの連絡があり、急いで病院へ駆けつけました。一旦は病状も落ち着き回復したのかと思われましたがその数日後、父は亡くなりました。
我が家の火事騒動、姉の予感に付け加え実は母親の方にもボヤ騒ぎがあったことをのちにしらされました。
母親は仏壇のお参りをするためにマッチで火をつけた後そのマッチの火がしっかり消されていないことで畳が燃えていたそうです。
今になって、こう言うものが『虫の知らせ』と言うのか色々調べてはいますが結局は分かりません。ですが、母、姉、私の3人にちょっとした異変もあり別々に住んでいる私たちが連絡を取り合っていた中で集まることができ、その結果みんなで父親を見送るきっかけができたことには間違いありません。
父親を見送るという辛い場面を目にしましたが、このコロナ禍の中で父親を見送ることができたのは本当に幸せなことだと思います。
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