私の実家の座敷わらし伝説のお話
投稿者:伯方の塩 (1)
私の実家は、周りに家がないような山の中の田舎な場所。妖怪がいてもおかしくないような古い家屋です。
私がまだ10代の頃、ある部屋で居眠りをしていたら、耳元で小さな女の子のような声がしていました。別に怖い印象もなく、楽しそうな声で話したり笑ったりしている感じです。
ただの夢とか妄想くらいに最初は思っていたのですが、その経験は、その部屋で寝ている時に何度かあったんです。毎回、同じ小さな女の子のような声で、いつも楽しそうな会話で。
私には姉がいるのですが、あまりにこの経験が何度かあったので、姉に、『私、あの部屋で寝ていると、いつも小さな女の子の楽しそうな声が聞こえて、たまに話しかけられてるような感じになる時があるんだけど…』と、笑われる覚悟で話してみたところ、なんと!姉も同じ経験をしていました。
姉の場合もやはり小さな女の子の声らしくて、同じようにその部屋で寝ていると話しかけられるような感じで、楽しそうに笑ったり話したりしている声だというのです。
最初は、え?お姉ちゃんも?くらいにいって笑っていたものの、これは座敷わらしじゃないか?という結論にいたったのです。その当時姉もまだ10代でした。
しかし、私も姉も20代になってから、その経験を同じ部屋で寝ていてもすることはなくなりまして…。座敷わらしって子供にしか見えないなんて言いますが、私たちが大人になってしまったので、座敷わらしちゃんはもういなくなってしまったのかもしれません。
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