物心つく前から、親の野球好きの流れで地域の軟式野球スポーツ少年団に入部していた。
所属していた野球チームが県内では1.2を争うレベルで強かったこともあり、県外から招待されることも多く
しょっちゅう県外に遠征していた。
これは、遠征先のホテルでの出来事である。
ある県の大会に招待されて、県内のホテルに宿泊した。
ホテルでは、5階を所属する野球チームの監督、保護者、チームメイトで貸切る形で予約していた。
寝泊りの方法は、チームメイト二人一組、一部屋を使用した。
私もチームメイトと一部屋を与えられて、自分の部屋を手に入れたことによりテンションが上がっていた。
お風呂と夜ご飯を済ませて、チームメイトとおしゃべりしたり、テレビを見ていた時である。
ピンポーン
部屋のチャイムが鳴った。
ドアについている覗き窓から見ても、人影はなかった。
試しにドアを開けて確認してみた。
誰もいない。
他の部屋のチームメイトのイタズラか?
2人で笑ってテレビ鑑賞に戻り、数分後。
ピンポーン
再び、チャイムが鳴った。
またドアを開けて確認してみるが、誰もいない。
それから5分おきに繰り返されるようになった。
しかし、ドアを開けても誰もいない。
あまりにもしつこいイタズラにイライラした私たちは、
犯人を確かめてやろうとドアの前にしゃがみこんで、犯人が来るのを待った。
ピンポーン
チャイムが鳴った瞬間にドアを開けた。
誰もいなかった。
しかし、5階の通路の様子がおかしい。
所属する野球チームの使用している部屋のすべてのドアが開いており、
みなが首を出し、あたりを見渡していた。
どうしたかと聞いてみると、
これ実際遭遇したら結構怖そう