知らない男
投稿者:コハギ (2)
一人暮らしの時の話です。
初めて一人暮らしを始めた部屋で新築の木造2階建てのアパートでした。私の部屋は2階の階段を上がってすぐ。大きな通りから1本入った住宅街で
夜、女性が歩いていても比較的安心な環境でした。
当時仕事も忙しく深夜になる事もあり、家にいる時間はあまりありませんでした。
ある週末の夜、めずらしく早く自宅にいたところインターホンが鳴りました。カメラ付きではなかったのでドアのスコープから覗くと
まったく知らない男性が立っていました。
数回インターホンは鳴ったのですがそのままにしていました。
すると男はドアをドンドンと叩き始めました。そして次にはドアを蹴り始めました。
さすがに怖くなり家の中で息を潜めていなくなってくれるのを待っていました。
しばらくドアを叩いたり蹴ったりする音がしてようやく静かになりそっと覗くと男はいなくなっていました。
改めてドアの鍵とチェーンを確認して、それでも不安になりながら部屋で過ごしていたら十数分後再び
インターホンが鳴りました。本当に怖くなりドアスコープで覗くと同じ男でした。
同じようにドアを叩き、ドアを蹴り始めました。終始無言で。
さすがに耐えきれなくなり警察に連絡しました。必死で訴えるものの
なかなか来てくれそうにありませんでした。電話で訴えていた時、
男がドアを再び激しくたたき始め、その音を電話越しに聞かせながら
訴えていたら、ようやく来てくれることに。
幸いすぐにパトカーは来てくれました。ただその時には男は立ち去った後でした。
泣きそうになりながら状況を説明していると再び男が階段を上がってきました。
ごく普通の顔をして。警官に小声で「あの人です。」と伝えました。
警官はすぐ男に声をかけ、男も静かにパトカーに入っていきました。
しばらくして警察官が家に来て、男は「同じアパートの友人の家を訪ねた。
居るようなのに出てこないからドアを叩いた。」と言っていると。
そして警察官とともに男はいつの間にか来た友人男性と二人で現れ頭を下げていました。
警察官からは「十分注意しておいたから。それとドアスコープは光が漏れるから
塞いでおいたほうがいいかもね。」と言って帰っていきました。
そもそも友人にすぐ連絡が取れたなら、何度もドアを叩く必要はなかったはず。
終始無言で友人の名前を呼ぶ事もなく不信でした。
万一ドアが開いてしまったらどうなったことか。ぞっとします。
もちろんそれからすぐに私はそのアパートを引っ越しました。
その友人もグルですね。もしドアが開いたらその男と友人二人で乱暴されたりした可能性もあります。警察のレベルの低さに驚きますが、投稿者か無事で良かったです