ちょっと怖すぎた最後の挨拶
投稿者:ばば (2)
中学3年の時、自分が体験したお話です。
当時、受験でクラスのみんながバタバタと忙しい時期、仲良しのHくんという男子から
「週末にスキーに行かない?」と誘われたのです。
少し悩みましたが受験のこともあるうえ、まだ15歳という事もあり親に話すのも正直面倒で断ったのです。
翌週学校に行くと、担任が教室に入ってくるなり
「Hくんがスキーリフトの電柱にぶつかり危篤です」と言ったのです。
ショックで声も出ず、そのスキー旅行に誘われていた私は怖くなり急いで家に帰りました。
母親は私以上にショックを受けている様でした。
いつもは一人で寝ていた私も、さすがに怖くてその日から両親の足元に布団を敷いて眠りにつきました。
その夜です。
急に耳元で大きなうねりの様な音が聞こえ、目が覚めたと同時に体が動かなくなりました。
恐ろしさに声を出そうと苦しんでいると、目だけが開けられることに気がついたのです。
青白く後ろから光っているような暗闇の中、枕元の右側に人の気配を感じうっすらと何かが見えてきました。
足元は真っ黒で何も見えなく、腰辺りからそれがスーツ姿なのがわかりました。
顔の方に目をやると顔の斜め半分が真っ黒なHくんでした。
ただぼーっとそこに立っている感じでした。
一瞬だと思うのですがとても長い時間に感じました。
絶叫をあげたことで金縛りが溶け私の悲鳴で飛び起きた親にしがみついて泣きました。
翌日学校に行くと、昨晩Hくんが亡くなったと伝えられました。
怖かったですが最後に私の所に来てくれたのだと思います。
こわくて心臓発作からの突然死になったらどうしてくれるんだァ!