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心霊

SEVENさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

和室で起きた怪異
短編 2021/07/26 14:19 1,603view

中学2年生の時に起きた怖い体験です。

夏休みのある日の夜、自分の部屋のエアコンが壊れてしまったので和室で寝る事にしました。

和室は夏でも涼しかったのですが、仏壇がおいてあり少し不気味でした。でも暑い部屋で寝るのも嫌だったので渋々布団を和室に敷いて、次の日の部活の試合の準備をしたりストレッチをしたりしてから寝る事にしました。
しかし、その日は他の家族全員はおばあちゃんの実家に帰っていたので僕一人しかおらず、一人だけの夜に興奮してしまってなかなか寝付けずに、テレビを見ていたり漫画を読んだりしていて夜更かししてしまいました。

テレビや漫画に夢中になっていて気づかなかったのですが玄関や、2回の部屋から何か物が落ちたり、スリッパで歩く足音のような音がたまにしていました。その時は気のせいだろと思って気にせずにいました。
そして思う存分夜更かしを楽しんだ僕は、さすがにもう寝なければ明日の試合に響くと思い寝る事にしました。

部屋の電気を消し布団に入ったのですが、なかなか寝れず、布団でゴソゴソしていたら玄関の近くからスリッパを履いた足音のような音がして、一気に怖くなり布団を被って音がおさまるまで過ごそうとしました。
が、なかなかおさまらずリビングのドアが開く音までして、さすがに我慢できなくなり大声で『あぁぁぁぁーーー!!!!』と大きな声で叫んだら物音ひとつしなくなりました。

安心してリビングのドアを見に行ったのですがドアは閉まっており、玄関のスリッパも動いていませんでした。

一気に体に寒気が走り急いで布団に潜り込んで寝る事にしました。
いつの間にかウトウトしていたのですが、次は階段を降りてくるドス、ドスという音がして目が覚めました。
すると指先一つ動かせなくなっていて、「これが金縛りか」と思いながらなんとか動かせないかもがいていました。全身変な汗だらけ、体は動かせず声も出ません。でも足音はどんどん近づいてくる。

もうダメかと諦めた瞬間、体が動くようになったので布団を被り丸くうずくまってやり過ごそうとしたところ、頭の上で足音が止まり、そこから音がしなくなりました。怖くて布団から出れずにいたのですが、いつのまにか寝てしまいました。
朝起きて夢なのかな〜と思いながら部活に行く準備をしていたら、なんと玄関にあるはずのスリッパが布団の上にありました。
その後は急いで親を呼び戻しお祓いをしてもらいました。

後にも先にも心霊現象はそれだけでしたが一体何だったのでしょうか。
しかしまさか自分の家でこんな体験をするとは思っていませんでした。曰く付き物件じゃなくても油断はできないのかもしれません。

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コメント(1)
  • スリッパは猫やろなぁ!
    鑑識でも呼んだんかな?

    2021/07/26/18:25

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