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呪い・祟り

バナナチックさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

指
短編 2026/02/10 12:15 94view

ある男性が、山道をドライブ中に道に迷ってしまいました。

携帯の電波も届かず、途方に暮れていると、一軒の古びた民家を見つけました。

「すみません、道を教えていただけませんか?」

声をかけると、中から上品そうな老婆が出てきて、親切に道を教えてくれました。

別れ際、老婆は「これ、つまらないものですが」と、丁寧に包装された小さなお弁当を手渡してくれました。

男性は感謝して車を走らせましたが、少し進んだところで「見知らぬ人からもらった食べ物は危ないかも」と不安になり、中身を確認することにしました。

包みを開け、重箱の蓋を取ると、そこには「白飯」がぎっしりと詰まっていました。

しかし、よく見るとご飯の真ん中に、何か赤いものが埋まっています。

「梅干しかな?」

そう思って箸で掘り返してみると、それは梅干しではなく、「真っ赤な口紅がついた、切り取られた人間の指」でした。

恐怖でパニックになった男性は、慌てて車をUターンさせ、警察に通報するために元いた場所へ戻ろうとしました。しかし、どれだけ走っても、さっきの老婆の家は見当たりません。

ようやく見つけたのは、家があったはずの場所にポツンと立つ、古びたお墓でした。

そこには、さっきの老婆によく似た遺影が飾られており、その隣には最近亡くなったと思われる、「指が一本欠けた若い女性」の写真が添えられていたそうです。

老婆は、自分と一緒に逝かせる「お供え物」を探していたのかもしれません。

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