助けてくれたお婆さんが消えた

実際に体験した不思議な話です。

私が小学校6年生の頃の話です。私は某私立中学を受験、合格をすることを目標に塾に通っていました。私の家から塾まではそこまで遠くなく、自転車で２０分ぐらいの距離にあります。

恥ずかしながら、そのころは性格も子供で、塾が終わればどれだけ早く帰れるかを同じ塾の友達と競って帰っていました。

そんなある日、その友達と帰りで解散した後のこと、

私はそのまま全速力でペダルを回し、家に帰ることに全力でした。

そしてT字路になっている、交差点に差し掛かかる際に白髪のお婆さんとすれ違いました。そのときにそのお婆さんから「おい！！！」と大きな声で呼び止められました。するとその直後に、目の前の交差点に大型トラックが通り過ぎて行ったのです。私はそのお婆さんに話し掛けられなければ、そのトラックとぶつかって事故をおこしていたことでしょう。振り返ってそのお婆さんにお礼を言おうと思ったら、そのお婆さんはすでに消えていました。そのT字路は一本道で横道などもなく、道も150mぐらいはあるので、すれ違ったあとに通り抜ける時間はないと思われます。

そのことを親に話すと昔、その道の横にはお墓があったのでその霊が助けてくれたのではないかとのことです。