奇々怪々 お知らせ

呪い・祟り

右園死児さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

夢 -始まり-
長編 2026/02/18 17:47 268view

同時に目が覚めた。
あまりにもリアルだった首の激痛に、思わず首を抑えたが何もない。
(何だったんだ。。)
携帯を見ると夜中の2時を回ったころだった。
香菜からの通知が大量に来ている。
暗闇で見る、携帯の明かりがなんとも気だるく感じ、返信を後にしそのまま眠りについた。

まただ。
またあの夢だ。
目を覚まそうとしてもできない。
またあの暗闇、匂い、音。
3回目にしてわかった。

僕は目隠しをされているんだと。
うっすらだが、瞼に布が当たる感覚がある。
そして、首の後ろの痛み。
ただ今回は、目が覚めない。
首の激痛で悶絶していると、目隠しがはだけた。
目を開けたその先には、ひざまずいている自分の膝が見える。
そこら中には、鎧?を着た、血を流して倒れている大人たち。
腕、足、そして首。
「うわぁぁぁぁぁ!」
悲鳴を上げた矢先、また首に激痛が走り気が付いたら目が覚めた。

「はぁはぁはぁはぁ」

心臓はここだと、主張するかのようにドクンドクンと力強く鼓動を鳴らしている。
前の夢と違う。
明らかに、そこにいる時間は長くなり、何かが進んでいるように感じた。
流石に大学に行く気にもなれず、香菜に今日は休むと連絡し、1日家で過ごすことにした。
寝るのが怖い。
またあの夢を見てしまうのではないかと思うと、怖くてたまらなった。

もうどれだけの時間、寝ていないだろうか。
2日?3日?記憶もあいまいで、先ほどのことすらよく覚えていない。
昔見た番組で、アメリカの高校生が、約11日間睡眠をとらずに過ごしていたらしい。
僕には到底出来そうもない。
睡眠もとっていない、疲労だけが蓄積されている、何をするにもやる気が起きない。
香菜には、しばらく風邪で休むって連絡したけど、いつまで嘘を通せるだろうか。

4/5
コメント(0)

※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。

怖い話の人気キーワード

奇々怪々に投稿された怖い話の中から、特定のキーワードにまつわる怖い話をご覧いただけます。

気になるキーワードを探してお気に入りの怖い話を見つけてみてください。