私の通う小学校では、小学校5年生になると関ヶ原自然の家へ、2泊3日研修に行くという行事がありました。
ほとんどの子が初めての親から離れての外泊に、私たちのクラスも4月からずっと浮き足立っていました。
自然教室当日、自分が泊まる部屋に荷物を置き、オリエンテーションや散策をして、自分たちの部屋で休憩。部屋を見ると向かって正面、左右に窓がありました。窓と並ぶように、コの字に二段ベットがある間取りでした。
初日は、朝早い集合だったのもあり、お風呂から出てから、眠くなり、それぞれが、どのベットで眠るかジャンケンで決めることになりました。ベットは七台、女子は8人。ジャンケンで負けたのは私で、私が1人上で寝ることになり、初日は疲れもあり、私はすぐに寝てしまいました。2日の夜も、風呂から上がって、この日はみんな夜まで恋バナをしたり、ゲームをしたり消灯を過ぎても、おしゃべりを楽しんでいました。
ふと気づくと、私の足元の方にある窓のカーテンを閉め忘れていることに気づきました。自分の横は閉めたのに、、、まぁいいかと、そのままみんなと話をしてました。
そろそろ眠さが限界になり、何気無く足元に目をやると、侍のように髷を結った首から上の生首が、緑色っぽく光り、遠くを見ているのが見えました。一瞬時が止まったようで、なにが見えているのか脳で考えることもできず、子供ながらに、目が合うのはヤバイ気がして、ぐっと目を瞑りそのまま眠りました。眠ったというよりも、気絶したに近いかもしれません。
翌日、同室の友達に昨日の話をしましたが、誰も見ていませんでした。気のせいだったのか、夢を見たのか、なんだったのか分からぬまま、自然の家から戻り、日常生活に戻りました。後日、別のクラスの友達にあの日見たものを話したら、その子も別の部屋で、緑の火の玉を見たそうです。
同じものか、結局正体は分かりませんでしたが、初めての怖い体験でした。
こわいてすね。