本当の虚言癖
投稿者:ぺんぺん (8)
短編
2022/01/06
23:51
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通っていた塾の私の仲良しグループ7人組に、Mさんという女の子がいました。
Mさんは言っている事が聞くたびに違って、虚言癖があるんだなと理解し、普通に接していました。
グループのみんなも最初は混乱していましたが、少しずつみんなと話しながら理解していきました。
それがわかってからも、特に気にせず、それが普通のように塾生活を送っていました。
そのグループの中に1人、とても優秀な男の子Hくんがいました。
彼はMさんの事を少しバカにする様に話す事がありました。
彼は、有名なアーティストのいる会社で音楽制作を手伝っていると言っていました。
つまり彼はもうすでに社会人として働いていましたが、国立大学に入るためにもう一度勉強したいと言って塾に来ていました。
Hくんはとても優秀で模試ではいつもトップ、国立大学合格は間違いないと思われていました。
ところが、彼はその国立大学に受からなかったのです。そんなはずはない、とみんなが思いました。
その後少しして、何かがおかしいと思った1人の子が、Hくんが働いていると言っていた会社に電話をして、彼が実際に働いているのか、聞いてみたそうです。
すると、彼の名前はどこにもなかったそうです。なんと、HくんはMさん以上の虚言癖だったのです。
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