行き止まりの道へ車を走らせてUターンを繰り返す住人
投稿者:一朗太 (1)
時々何かに取り憑かれてしまったような、あるいは何かに操られているような人はいるものです。
ある時期から、田舎の風景が広がっている土地に1人だけで住んでいました。自宅の周辺はのどかと言っていい風景があり、自宅前から先は数百メートル進むと行き止まりとなって、数軒の住宅と山林しかないような辺鄙な所です。
時折どこからか妙な騒音が聞こえたり、やたらカラスが奇妙な声で叫んだりして、不気味な空気もまとった町でした。
ある日からそのうちの前に通る行き止まりの道へ、車を走らせては戻ってくることを連日繰り返す、変な人が現れるようになりました。それはすぐに近隣に住んでいる人だと理解できましたが、普段から近所ながらも、まるで接点はないような人です。
最初は特別、気にも止めなかったのです。2回や3回そんな車の移動が続くだけだったら、誰もなんとも思いません。
しかしそれが5回、6回と続き、別の車も含めて20回、30回と短期間で延々に繰り返されるようになっていったのです。まるで彼らは、何者かにコントロールされているロボットのように、それを行っては戻っていきました。
しかも時にはうちの前で、ドアをバン!バン!と音を聞かせだしたり、クラクションをパーッ!パーッ!と鳴らすような奇行に出ることもありました。
それでこれが世にいうストーカー案件なのであろうと、個人的に考えるに至ったのです。
さらにその住人の何人かは、歩いてきて何か意味不明な絶叫をするなど、怖さを感じるほど奇行がエスカレートしていきました。
最初は特に対策を何もしませんでしたが、このままだとどんどんやりたい放題になる、玄関先まで来るかもしれない、殺されるかもしれない。そういった考えがよぎるようになります。
そこでとりあえずこの問題は誰かに話しておいた方が良いんじゃないかと思って、ネットのSNSや警察に相談を持ちかけてみました。
さらにいつ襲いかからるか分かったものではないということで、武器になる木の棒などを、自分で自作してみたりもしました。自宅周囲の見晴らしを良くしようと、剪定もしました。
ストーカー対策に筋トレは重要だろうと思いたって、以前にも増して鍛えることも怠らないようにもなりました。
そして数ヶ月後、一時期はエスカレートする一方だったそんな住人の奇行も、いつしか見られなくなっていました。彼らの呪いが解けたのか、飽きたのか、一時的にやめたのかは知りませんが。
林先生案件ですね
別の意味で怖い
これってこの人の妄想って思うと怖い
筋トレは心の健康に効く