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不思議体験

くぅろさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

黒い物体と激しい痛み
短編 2022/07/28 01:21 791view

思い出します。今から数年前、私は例年恒例の会社の出張のため、東北の各営業所、支店を訪問周りをいたしました。

例年泊まる宿は同じであり、今回も同様のホテルの予約をおこなった際に、今年は「満室」とのこと。なにもない辺鄙なまちなのにどうしてと不思議になりました。

予約も済み、実際の出張となった際、現地のホテルに宿泊しようとした際に、唖然としました。

ホテルの入口付近に墓地があったのです。この立地だけで「ぞっ」としたのもつかの間、宿泊した部屋間取りが、墓地側に。正直怖かったのが本音です。

そして怖さをましたのが、部屋の入口ドアをあけた瞬間に聞こえてくる「ボイラ音」のような重低音。「ごーっ」と引く響く音に恐怖さえ感じました。

お墓の方向の足を向けてはならない。そんなことをかんがえながら、就寝につきますが、そこで恐ろしいことが起きました。

眠りについたのもつかの間、突然「パッ」と目だけがあきました。うごかないからだ、目だけが上下に動きます。その時かんじたのが「ひょっとして金縛りか」と考えました。

何がおこるんだろうと考えていたのもつかの間、頭部裏側から「黒い物体」が移動していきます。頭、足などなく、縦長楕円の黒い物体です。そ~っと横を移動していく物体、動く目、怖さしかありませんでした。声をだすにもだせない。我慢するしかない。そんなとき考えたのが早く、行き過ぎてくれが本音でした。行き過ぎると思った瞬間、物体がこちらに戻ってきたとき、恐怖の限界でした。気持ちはきれ、気づいたときは、朝でした。残った体のいたみが唯一の証拠となりました。

翌日、支配人になにげなく聞きました。あの部屋で寝泊まりした人から、苦情などないかの確認です。支配人からの一言。数人が黒い物体をみたときいている。そして、翌朝激しい痛みがのこっていると。この話をきいて、自身の受けたことは、事実であるとかんじました。

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関連タグ: #墓#声#金縛り
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