人の形や船の形に変化する不思議な光
投稿者:カナリカ (4)
短編
2022/03/17
00:29
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昔、教育実習で富士山の麓で合宿をした時の話です。
季節は真冬でとても寒く雪がチラついていました。
1つの班で10人くらいでバンガローみたいな建物で寝泊まりをしていた時ですが、その日は消灯の時間を過ぎて電気を消した後でも、皆んなと夜中の1時か2時ぐらいまで色々と話していました。
そろそろ寝ようとしていた時に、何気なく窓に目をやると、窓の外の中庭の木の周辺に白色か薄い黄色みたいな光の点みたいなものが宙に浮いていたんです。
なんだかすごく怖かったので他の人を呼んでしばらく見ていると、その光が少しずつ形を変えて変化をしていき人の形になったり、船(江戸時代ぐらいの物)の形に変化していき、さらには船に乗っている人が現れて、こちらに近づいてきたり離れたりといろんな動きがあり、皆んなその様子を黙って見ていました。
不思議と「怖さ」みたいなモノは感じませんでしたが、ずーと宙に浮いた状態で色んな形に変化をしていくので、何が起きているのか理解できませんでした。
しばらくすると、3つか4つの光に分裂してフワフワ浮いたかと思うと、また1つに大きく合体して物凄く眩しく輝いたかと思うと一瞬で消えました。
全く不思議な現象に理解できず、翌日の朝にその中庭に行って付近を探索してみると木々の間にかなり古い祠みたいなものがあり、もしかしたら昨日の現象が祠の何かだったのかもしれないと、みんなで昨日の出来事を振り返っていました。
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