諸説ある骸骨山

家の近所には骸骨山と呼ばれる心霊スポットがあります。

その所以は元々その場所が刑場であったや、自殺する人が多いから、住宅街となる以前には山から町を見下ろすと骸骨の形に見えていたから等々諸説あり真相は定かではないです。
とはいえ、深夜にその山を歩くと霊と出会うという噂はあり、実際に見たと証言する人も少なく無いです。

また、骸骨山に出る霊は犯罪者である事から怨が強く、凶悪であるそうです。先にも言いましたがその山で自殺する人は多いです。
山での自殺と聞くと首つりをイメージする人が多いと思いますが骸骨山では転落死が最も多く、二番目は突然死らしいです。

そこまで標高が高い山でも無く、人一人が歩ける程度の狭い道とは言え舗装もされており、故意でも無ければ転落死する危険性が薄い事から山での転落は全て自殺と認定していると聞きますが、実際には霊に落とされていると言うのが怪談話になっています。

夜中に骸骨山を歩くと不気味な声や足音が聞こえるとの噂を確かめる為に肝試しに行った事もありますが、確かに変な音はどこからともなく聞こえてきます。
その音は昼間に立ち寄った際には聞けないことから霊では無くても、何かが居るのは確かです。
恐らくは小動物と思われますが暗いので確認も出来ません。

ただ、恐いのは自分とは別日に肝試しに向かった友達の一人が山で転落した事がありました。
幸いにも死には至りませんでしたが両足を骨折する大怪我をしました。

なぜ転落したのかといろんな人に聞かれたとの友達は誰かに背中を押されたと証言しているらしいです。
肝試しには3人で向かい、その友達は最後尾を歩いていたらしいので誰に推されたのかは不明です。