人の死期がわかる時
投稿者:アツノ (1)
物心ついた時から、自分には不思議な感覚があると自覚がありました。
霊的なものがはっきりと見えるわけでは無いですが、何かいるなー。という感覚はハッキリとあります。
そんな私が高校生の時に体験した、祖母との話です。
当時、私の母方の祖母は持病で長い長い入院生活を送っていました。このまま退院できないのではないかと思いましたが、幸いにも病気を乗り越え自宅に戻ることができました。持病との合併症のせいで左足を膝上から切断してしまいましたが、体が不自由になっても趣味の土いじりに没頭するほどパワフルな祖母でした。
そんな祖母の様子は母と月イチ程で伺っていました。投薬は続いていましたが、至って健康で持病の再発も無く、家族も安心していました。
恒例の祖母に会う日、何故だかその日は気分が悪く、胸焼けもひどかったのですが母と祖母に会いに行きました。祖母の顔を見た瞬間、冷や汗が出てきました。祖母の顔が真っ青で瞳は真っ黒で宇宙人の様な瞳だったからです。その時に自然と祖母はもう死期が近いのだと感じました。その日はもう祖母の顔は直視できませんでした。
帰りの車内で母に「おばあちゃん調子悪そうだったね。顔も真っ青だったし。」と言うと、母は「何言ってんの?十分すぎるくらい元気でしょ。」と言いました。私が「おばあちゃん余り長くないかもよ。。。」と言うと流石に怒られました。私もその日は自分の勘違いだったら良いなと思いました。
それから1週間たった日のことです。母方の祖父から、祖母が亡くなったと連絡を受けました。朝起きたらベッドに横たわったまま息を引き取っていたとのことです。心不全でした。
不思議と涙は出ませんでした。私には祖母がもうこの世からいなくなることは分かっていたので。
自分の不思議な勘を信じるきっかけになりました。
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