これは私が独身時代、当時の彼氏と旅行中に体験した話です。
某旅行サイトから良さそうな湖畔のペンションを予約して行くことになりました。
どんな施設かなと思っていましたが、想像していたよりも古く、国民宿舎のような感じです。
以前は企業の宿泊施設だったようで、造りはしっかりしていますが、ちょっと不気味な雰囲気でした。
その不気味さに輪をかけるように、大型連休だというのにこの日は私達のみの利用だったのです。
確かにこの付近には観光地という観光地はあまりありませんが、1泊2食付きで
費用も安いのにと不思議に思いました。
案内された2階の部屋は2人で利用するには広すぎる部屋でした。
普通であれば大喜びするのですが、ここはどんな部屋だろうと扉を開けると
窓もなく電気をつけても薄暗い和室でした。
間違いなくこの和室を宿泊中利用することはないだろうとすぐに思いました。
私より彼氏の方が怖がりなところがあるので、感じる雰囲気の事は口には出さず
私の心のうちに留めておきました。
ツインのベッドがあり、寝る準備を済ませ、窓側が私、廊下側が彼氏です。
そこで彼氏が、なぜか廊下側が怖いと言って私のベッドに入ってきました。
疲れていた私も移動する気になれず、狭いなとは思いつつ、シングルベットに2人で
寝ました。窓側のベッド1つに、窓側彼氏、廊下側私です。
夜中何時ころでしょうか。
疲れていたせいか、金縛りで目が覚めました。
彼氏の方を向いて横向きで寝ていましたが、絶対に後ろ(廊下側)は見たらいけないと
感じました。人の気配を感じます。
彼氏を起こしたいけど声も出ません。金縛りなら身体も動かないような気がしますが
彼氏にしがみついていた記憶があります。
どれくらいこの状態が続いたかは記憶にありません。
翌朝起床後、夜中あったことを彼氏に話しつつ、出発の準備をしていました。
部屋を出てすぐ廊下に飾ってある1枚の絵が目にとまりました。
特別、絵画等に興味もない私達でしたが、なぜか2人とも。
その絵は「羽衣伝説の天女」の絵でした。
この地域は日本に何か所かある羽衣伝説の地域の1つであることをこの時に知りました。
そして携帯で羽衣伝説を調べると、諸説あるようではありますが、

























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