ジュースのおばさん
投稿者:誠也 としひら (5)
張り込みといっても、団地の敷地内をひたすらぐるぐる回り、ジュースのおばさんを探す流れだ。夏の暑い中、気の遠くなるようなプランだった。
張り込みから2時間経ってもおばさんの気配はない。汗だくになった俺達はやる気を失いかけていた。いっそのことジュースのおばさんにあって、ジュースをもらって仲直りでも良くないかとまで考え始めた。
ダラダラ歩いていた時にふと、Aが足を止めた。
A「ん?あれ…」
Aが、小さく指差した先には中年の女が買い物袋を持って歩いていた。
B「いや、あれは違うんじゃねえか。なんかもっと雰囲気あったじゃん。化粧とかさ」
確かにBの言うとおり、Aが指差した女には当時のジュースおばさんの、キリッとした感じというか派手な顔というかそんなイメージはなく、ごく普通の、メガネをかけたおばさんという感じだった。
俺「髪ももっと長かったよな〜?ん?」
俺がそんなこと言っているとCはズンズンと歩き始めた。
C「アイツだ…アイツだ。」
Cはおばさんの元へ近づくなりまだ確証もないのに切り出した。
C「おいおばさん、何してんだよ。」
おばさんはハッと立ち止まって俺たちを見回した。オドオドした様子で、本当にジュースのおばさんか?と思うようになった。それでもCは続けた。
C「忘れてねえぞ、あんたがこの団地で俺の首を絞めたこと、追っかけ回してビビって泣いてる俺たちを見てゲラゲラ笑いやがったことも。」
Cはおばさんを睨み続けている。
おばさんは頭をペコっと下げ、話し始めた。
おばさん「当時は酷いことをしてごめんなさい。
学校のお友達にもお父さんお母さんにも迷惑をかけてしまって、何も言えません。」
あの時の形相はもう見る影もなかった。
元はと言えば、普通に優しいおばさんだったはずだ。トウヤとかいう探している子供の話が出るまでは。
Cは手応えのなさにため息をついてしまった。
C「なんだよ…結局あんた何がしたかったんだ?トウヤってやつ探してたんだろ?見つかったのかよ?え?」
おばさんは下を向いて何の反応も示さなくなった。小さな声ですみませんと囁くだけだ。
C「あんた、何があったか知らんけど、そいつ自分の息子なんだろ?旦那に取られたか知らねえけど取り返そうとしてんじゃねえの?」
反応示さないおばさんにCは続けた。
C「チッ、、つまんねぇな。俺はな、トウヤを知ってんだよ。西町の四中にいるよ。年は同じか一個下でサッカー部。これでもういいだろ?」
おばさんは、Cの話がおわるとゆっくり顔をあげ、またお辞儀をした。
おばさん「すみませんでした。わざわざありがとうございました。ごめんなさいね、巻き込んで」
C「もういいよ、まあ頑張れよおばさん。もう2度と俺たちには近づくなよ。そんじゃ。おい、帰ろうぜみんな」
呆然と見てた俺達は、我に返り、おばさんに軽く会釈をしてその場を後にした。あっけなく終わってしまった夏の思い出作りだった。
結局あのおばさんは自分の子供を取り返すために探していたんだろうか。
面白かったです、でも悲しい話ですね
ん~?
え
子供から目を離すな!
韓国人て怖すぎる
子供から目を離した自分い悪いのに韓国人て怖すぎ
「危険な好奇心」に似てる
パクさんですか
こう言う親って人のせいにするよね。
とうや君は別に息子をしに追いやったわけでもないのに逆恨みもいいところ。可愛そうすぎ。
飛び出した本人とそれを見てない親が悪い
kポップ好きだけどこの話聞くと韓国が怖い。😱